紙上ブログ不動産屋の独り言665 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 東京都の太陽光パネル設置義務条例 気になる経済的負担やメンテ
住宅新報 2022年8月16日 号 6面
小池都知事が、今後新たに建てられる一戸建てやアパートの屋根にソーラーパネル設置を義務付ける条例を制定しようとしているが、私からすればめちゃくちゃな話だと思える。いくら地球温暖化を防ぐ目的でも、義務化するのは無理がある。初期費用が100万円以上で、維持費も掛かる。自分の家の真上だけ雹(ひょう)が降らない保証はない。壊れようによっては火災や感電の恐れもある。重量も相当なもので、建物の強度も高めなければならない。それが建築費に跳ね返る。天候にも左右されるから安定供給されるとは限らない。蓄電池も必要(あったほうがよい)とのことでリチウム電池を使った電気自動車が走行中に突然火災を起こしているように、安全安心とは言い切れないだろう。
処分時はどうする
差し当たっては新築住宅が対象だが、多くの屋根に太陽光パネルが設置されたなら、その反射熱で温暖化が進みそう。高台にある家の窓を開けたらあちこちでソーラーパネルがキラキラ光っている景観が広がるなんて興ざめだろう。だからといって森林を伐採して大規模な太陽光発電設備を造ったなら洪水による水害の恐れがある。古くなったり破損したパネルを処分するのも大規模な処分場が必要で、従来の産廃施設は使えないとも聞く。化石燃料や原子力に頼ることなく自然のエネルギーを使う、と言えば聞こえはよいが、私にはそれ以上にデメリット、リスクがあるように思えてならない。メリットだけでなく、これから住宅を建てる人たちが負うことになる経済的な負担やメンテナンスに関する労力や手間についても正しく伝えなければならない。























