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スタンダード会員限定地域の居場所づくりに転用 定期借家で空き家利活用 東京・調布にオープン 「富士見BASE」

住宅新報 2022年7月19日 号 6面

賃貸・地域・鑑定
イベント当日は晴天の中、近所の人たちで賑わった

イベント当日は晴天の中、近所の人たちで賑わった

 東京都のエリアリノベーション補助事業の採択を受けて、調布市が市内の富士見町エリアをモデル地域に設定して3カ年事業として20年10月にスタートした「まちのつながりプロジェクト」は「富士見BASE」としてオープンし、7月10日に「オープニングイベント」を開催して地域住民で賑わいを見せた。

 富士見BASEは、敷地面積85m2に建つ木造2階建ての戸建て住宅だ。延べ床面積は66m2。同物件の所有者が他県に所在しているため空き家状態になっていたものを、調布市が所有者にプロジェクトの概要・取り組みを説明して実現。定期借家により、地域住民が集える、地域の居場所づくりに転用した。オープニングイベントでは、庭にある約10メートルの壁に来場者が自由にペイントできたり、屋内の内覧会を行った。

 誰もがほっこりできる空間を目指して、本が読める空間やカフェが楽しめる空間を無料で提供するほか、さまざまな素材を使ってオリジナルグッズを作り販売したり、不定期でワークショップも実施する。プラスチックを資源として捉えて独自技術でリサイクルする社会貢献にもつなげる。来年1月下旬まで営業し、その後所有者が戻る予定。

 調布市から「調布市まちづくりプロデューサー」に任命され、プロジェクトを推進してきた共立女子大学の高橋大輔教授は、「イベントにこれだけ多くの人が集まってくれた」ことに胸をなで下ろす。調布市都市整備部住宅課の山田鑑三課長は、「空き家利活用のモデルになればいい。周辺の空き家からも声がかかっている」と今後の展開に期待感をにじませる。

 社会問題化する空き家の増加。東京では流通市場に乗って売買されることは珍しくはないが、じわりと増加する空き家に楽観視はない。調布市内にも空き家らしきものを含めて足元で約690棟あるとされ、うち190棟ほどが放置したままだと倒壊など保安上の危険となる恐れのある特定空き家だとみられている。

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