紙上ブログ不動産屋の独り言661 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 エアコンの取り付けで発覚 下見に行ってみるとゴミ屋敷
住宅新報 2022年7月12日 号 6面
当社の近くのアパートに高齢男性が1人で入居している。生活保護ではない。家賃は前の月の半ばくらいに翌月分を振り込んでくる。そういう意味では優良な入居者なのだが、「エアコンの効きが悪いんで見てくれないか」との連絡が入ったことで驚愕(きょうがく)の事態を知ることになった。今年は夏を迎える前から暑いし、エアコンの品不足が伝えられている。今付いているのは17年前の製品。家主に連絡すると、幸いにも在庫があって数日後に交換してもらえることになった。私が念のため下見に行くと、驚いた。きちょうめんな入居者と思っていたが、部屋の中はゴミ屋敷で掃除なんかは6年前に入居して以来「一度もしたことがないのでは」と思えるほど。ホコリでいつか電気がショートして火災が起きるかもしれない。
足の踏み場なく
エアコンを交換した電気屋からも「足の踏み場もないし、あのままだとヤバいですよ。強制的に片付けさせないと大変なことになりますよ」と連絡があったし、自分では片付けられないだろうから、近々本人の同意を得て業者を行かせて片付けてもらおう、と思うのだが、本人から「そんなカネはない」と言われるだろうな、と思う。そうなったら、信頼関係の崩壊を理由に明け渡しを求めるしかないだろう。そんな費用を家主に負担させるワケにはいかないし、当社で負担することもできない。強く言うしかないだろうな、と思う。























