マンション管理士資格の創設当時から研さんを積んで相談を受けている方が、マンション管理士向けの研修会で語ったことが、とても参考になります。まず、助言等の方法については下記のことが必要だと言います。
(1)相談者の話をよく聞き、分析し、相手の質問の内容を理解し、相手の立場に立って回答すること。
(2)相談者がどう質問すればよいか分かっていない場合は、聞きたいことをソフトに確認し、具体的に取るべき行動を助言する。
(3)受け答えは丁寧に、簡潔に。相談者が横柄であっても、横柄にならないこと。相手を対等な立場の相談者として対応し、丁寧過ぎず、過度にへりくだらない姿勢で接する。
(4)質問に対する答えを押し付けない。最終的には、管理組合内で判断することだから。
相談者が、何が問題なのか分かっていないケースはよくあります。感情的になっている部分もあるからです。その場合、問題の本質を本人が分かるように、少しずつ質問をしながら答える側が理解できるようなやり方を、私も心掛けています。
また、「マンション管理士の好ましくない行為の例」も具体的に述べています。
(1)理事会等で、役員が求めてもいないのに持論を長々と繰り広げる。(2)組合員や専門委員に対して、聞きかじりの持論を主張する。(3)自分より年下の組合員等や専門家を見下す。(4)組合員間の争いや役員間の争いに深入りする。(5)言葉遣いに配慮がなく品位がない。(6)特定の役員と疑わしい関係になる。(7)自分が所属する、または関係が深い業者を、その関係を隠して紹介する。(8)理事長や理事会の承認なしに、独断的に行動する。
問題点はしっかり伝える
特に(1)(2)は、なりたてのマンション管理士の方にありがちなことです。自分が時間を掛けて用意したことを、しゃべり続けることは駄目なのです。(6)(7)(8)は、あってはならないことだと思います。ベテランのマンション管理士の方は、いつの間にか、そういうことがないかをぜひ見直していただきたいと思います。
管理組合の側もこういった問題が生じたら、問題点をマンション管理士に伝え、対応が変わらなければマンション管理士を代えることも検討します。問題点はちゃんと伝えることが大事なのです。
(マンション総合コンサルティング代表取締役)
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