紙上ブログ不動産屋の独り言657 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 隣同士のトラブルに巻き込まれて1 焙煎の煙とにおいにクレーム
住宅新報 2022年6月14日 号 6面
隣同士、と言っても住居ではなく店舗の話。当社が借りている建物は今、建て替えの話が進んでいて、1年くらい先には建て替えになりそう。2年前に当社の隣のスナックが閉店し、家主は誰にも貸さないでいたのだが、うちの入居者が「珈琲豆の焙煎の店を出したい」と言ってきた。「店は決まっているの?」と聞くと、「探しているところ」だと言う。「それなら隣のスナック、空いてから2年も経っているからほこりだらけだけれど、自分で掃除して、そして明け渡しの際に立ち退き料は出さない条件でいいなら3万円で貸してもらえないか聞いてみようか」と言い、見てもらうと「ぜひお願いします」とのこと。家主に話すと、「うちが何もしないでいいなら、1万円でいいわよ」とのこと。相場は7万円の店である。喜んで使っていただくことになったのだが、そこからが大変だった。
反対側の店舗から
昨年の1月にオープンした後、当社とは反対側の隣の店舗を借りている宝石店の店主から「焙煎の煙で呼吸困難になって死にそう。目も開けていられなくて失明しそう。商品に珈琲のにおいがついて迷惑だし、焙煎させないでくれ」とのクレームが入った。珈琲豆の焙煎所の店主は、他の焙煎できる場所を探していたがすぐには見つからず、うちの入居者でもあるし、「だったら、うちの店で焙煎しなよ。私は夕方5時か6時に帰るから、合鍵を渡すから、その後で自由に使っていいよ。珈琲の香りが付いて困るものもないし、気にしなくていいよ」と言ったのだが、うちの店には都市ガスが入っていない。プロパンでも焙煎はできるが、それだと微妙に味が変わってしまうとか。それで、他を探すことになった。























