人材と事業者を育成 エンジョイワークス 宅建事業者にも参画促す 地域再生
住宅新報 2022年4月12日 号 6面
遊休不動産を単に再生するにとどまらず、全国の地域交流、関係人口の増加につながる試みが広がりを見せ始めている。エンジョイワークス(神奈川県鎌倉市、福田和則社長)は、地域課題を解決する人材「空き家再生プロデューサー」(商標登録済み)を育成するために、まちづくり人材育成の学校「地域未来創造大学校・次世代まちづくりスクール」(校長・清水千弘、運営事務局・エンジョイワークス)を展開し、持続可能な地域社会を目指している。同スクールは20年9月に開講。延べ300人が在籍して全国各地で活躍し始めている。地域再生のプロ輩出と投資家が小口出資できるプラットフォームを組み合わせて地域を活性化する取り組みを追った。
空き家再生プロデューサーは、遊休不動産の活用に関する事業計画策定はもちろん、資金調達から事業運営まで賄える人材だ。受講者は、空き家再生ビジネスをなりわいとしたい人や、親から相続した築古の自宅をなんとかしたいなど全国から様々な動機で集まる。オンラインでの講義を通じて学ぶ。国土交通省のモデル事業にも採択され、地域とのコミュニティ形成に軸足をおいて空き家の有機的な活用を試みる。いろいろな形で成果が芽吹き始めている。
これまでの実績は、伊豆市桜山の廃工場を買い取ってシェアアトリエにしたり、地盤の鎌倉市では、市が保有する明治末期に建てられた古民家を能舞台や茶室、日本庭園などを備えて再生。蔵を借り受けて室内をリノベーションして宿泊施設にするなどだ。
実際の現場に出向いて地域の金融機関を巻き込みながらのプログラムに昨年から力を入れ始めた。座学のみならず再生対象物件で事業計画のシミュレーションをする。福井県内のケースでは、福井銀行の支援を受けながら事業者を公募で決めて事業化する流れが生まれているという。


























