明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第426回 下町の密集住宅地 地域のつながり、時間が必要
住宅新報 2022年3月22日 号 4面
【学生の目】
親戚の集まりでJR南千住の駅を訪れた。下町情緒あふれ、懐かしい印象を受ける住宅地の街並みに興味を持ち、歩みを進める。南千住は戦後、急速に復興したが、開発は応急的で無秩序に進められた。そのため、密集住宅地が随所に見られる(写真)。
密集住宅地は2つの問題がある。1つ目は、くらしの安全である。狭小敷地で隣棟間隔が狭いことに加え、老朽化した木造建築物が多く、火災が起きると延焼しやすい。消火活動にも支障がある。道幅が狭い上に行き止まりも多く、消防車両が接近できない。延焼被害が拡大し救助の遅滞が避けられない。避難公園、緑地などの公共施設が乏しい上に道路網が脆弱(ぜいじゃく)で、迅速な二方向避難ができない。大規模地震を想定すると、家屋の倒壊による避難路の寸断も現実的な心配だ。






















