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プレミアム会員限定紙上ブログ不動産屋の独り言644 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 入居者からトイレの不具合で電話 「そんなの私は知らない」と言うが

住宅新報 2022年3月15日 号 6面

連載: 不動産屋の独り言 〜賃貸現場の喜怒哀楽〜

売買・賃貸仲介

 当社管理のアパートに住む高齢婦人のご主人から「トイレの水が止まらないんだけど、見てくれないか」との電話が入った。「この建物も古いから、そろそろ不具合が出てきてるんだろう」と言う。家主に連絡して業者を手配して、水が流れっぱなしとのことなので、無理を言って翌日向かわせたのだが、その結果は驚くべきモノだった。通常は、そういう不具合は、パッキンの不良とか部品の劣化によるものなのだが、そうではなかった。

タンク内にビー玉

 夕方、業者の店に顔を出すと、「ちょうどよかった。今、写真をお持ちしようと思ったのですが、タンクの中からビー玉が6個と芳香剤のプラスチック容器の破片が出てきました。入居者に聞いたら『そんなもの入れた覚えはない』と言うので、追及はしませんでしたが、どうしたものでしょう。入居者が新築当時から入っているならともかく、『知らない』と言われたら、証明しようがないですよね」と言う。高齢の夫妻だから、ビー玉はともかく、芳香剤の容器の破片に関しては、今も同じものを使っているし、限りなくクロだとは思う。ビー玉は、以前の入居者の子供だとは思うが、今更証明も請求もできない。家主に負担してもらうのも気が引けるが、数千円のことで関係が険悪になってもつまらない。家主には詳細を言わずに負担していただくしかないか。ただし入居者がこれから何かにつけて「私は知らない」と言わないようにクギを刺しておく必要はあるだろう。

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