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プレミアム会員限定知って得する建物の豆知識 330 工事記録の真性 追いつけないデジタル技術

住宅新報 2022年2月15日 号 10面

連載: 知って得する建物の豆知識

資格・実務
配筋状態の確認

配筋状態の確認

 国や地方自治体が発注する公共工事などでは工事記録が義務付けられています。これは、手抜き工事が横行した高度成長期に建築物の品質を担保するために考えられた方法です。各施工段階ごとに、設計図書、仕様書に規定されている施工品質が分かる写真とを添付します。ISO9000シリーズでは「建築工事の場合、図面・仕様書で形状、寸法、強度、材質、設備等の機能、外観(色など)などにより示される」とされています。

写真に依存 工種ごとの品質・出来形(できがた=仕上がり形状)の確認方法は「計測状況写真により確認」「施工状況写真により確認」「技量証明書等により確認」「試験記録及び試験状況写真により確認」「材料搬入報告書(送り状等)により確認」「施工計画書により実測確認」とあり、確認記録の多くは写真に依存しています。

 例えば、RC造(鉄筋コンクリート造)では、躯体は鉄筋を組み立て、まわりを型枠で囲い、コンクリートを打設します。型枠で囲われると中の鉄筋が見えなくなるので、その前に設計通りに配筋できている状態を重要部位ごとに撮影します。コンクリートの打設では設計基準値を満たす「スランプ(コンクリートの柔らかさ)」「呼び強度」「粗骨材の最大寸法」等を指定して、生コン業者に依頼します。生コンの打設日には納品された生コンからサンプルを採取し試験を実施し、その形状や数値等を撮影する必要があります。他の工事や手順についても段階ごとに詳しく撮影する必要があり、大きな現場では専任の撮影者が必要です。

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