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プレミアム会員限定明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第420回 格子で囲った屋外避難階段 階段隠す費用対効果大きく

  • 田地川 美祐 不動産学部3年

    1 / 2田地川 美祐 不動産学部3年

 【学生の目】

 最近、放火が原因の痛ましい事件を耳にすることが多い。消防庁のデータでは、出火原因別死者数は放火が17.8%で1位となっている。放火は防ぎようがない側面もあるが、痛ましい被害に至らないよう、避難の意識を高める必要があると感じる。初詣の人が引き始めた浅草寺を訪れた。下町の雰囲気に癒されつつ歩く中、1軒のビルに興味を持った。避難階段と空調の室外機をすべて格子状の金属で隠しているため、とてもすっきりとした印象を受けた(写真)。

 この建物の長所は、まず、景観の面だ。避難階段は建築基準法の規定により、特殊建築物や大規模建築物などにおいて、不特定多数の人が安全に避難できるように設ける。しかし、屋外に設ける避難階段は建物の景観を損ない、ひいては街並みの調和を損なうことが多い。建物の外壁が、垂直の面や水平の線などで構成されることに対し、階段の踏面(ふみづら)や蹴上(けあげ)を支えるささら桁や手すりが不規則な斜めの線を構成して垂直と水平の調和を崩す。加えて、踊り場や段裏の複雑な形が目に入ることやペンキで塗った鉄骨の質感のなさがその理由だ。

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