紙上ブログ不動産屋の独り言637 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 同業者が案内した顧客から電話 不正に手を貸せとでも言うのか
住宅新報 2022年1月25日 号 6面
当社で入居者を募集している都内の5DKの貸家に問い合わせが入り、同業者が案内してくれて、申し込みには至らなかったが、翌日、当社に電話が入った。「昨日、貸家の室内を見せてもらった者ですが、5人家族で、車は持っていなくて、それぞれが自転車を持っているので、ガレージに自転車を5台分置かせてもらってよいでしょうか」とのこと。駐車場付きで無料であるから、車を置かずに自転車を置いても構わないのだが、そういう問い合わせを、案内してくれた業者を通さずにしてくるのが不思議だった。家族の内訳は、両親と息子の3人家族で、直接当社に問い合わせてくるのにはひどい理由があった。
1階と2階を分けて
その男性が言うには、「私は生活保護を受けていて、両親も生活保護を受けているのですが、家賃が12万8000円なので、1階と2階を分けて契約してもらうことは可能でしょうか?」とのこと。可能なワケがない。玄関は1つで、当然内階段で、風呂もトイレも1階にしかなく、それをどうやって分けて契約しろと言うのか。自分の都合でしかないではないか。だいたいが、役所に伝えた時点で不信に思われて契約金や引っ越し費用が出なくなることだろう。家賃も生活費も二重にもらおうとしている不正受給、ということになる。そんなことを考えるような入居者では先が思いやられるだろうから私の判断で断った。























