竹井英久の 思案あれこれ (3) Zillowを見てみよう
住宅新報 2022年1月4日 号 7面

米国最大の不動産流通Webサイトで、最近は買取再販業者でもあるZillowですが、GoogleChromeなどの日本語訳を使えば、日本とは違う住宅流通の姿を誰でも簡単に見ることができます。サイトにいくと地名入力があり、例えばルート66の起点のSanta Monica CAと入力すると、ホテル予約サイトのように地図に売り出し物件がいっぱい表示され、赤い丸をクリックすると販売中物件の詳細が出てきます。更に地図を拡大すると、航空写真になりすべての住宅にZillowが勝手にAIの推定市場価格を付けています。
AI査定のZestimateの信頼性はサイト内で実績値を公表していますが、西海岸の流動性の高い地域では推定/実績の差異が±5%ほどになっている分譲地もあるようです。推定市場価格はあくまで参考で、実際はエージェントが現地で建物内容や市場性を勘案して出し値を決定し登録するのですが、自宅の推定値がいつもネットで見られるのは楽しいことです。
日本との違いは
日本と違うところは、とにかく情報公開レベルが高いことです。一例を挙げると(1)販売価格とZestimateというAIによる推定市場価値の表示、(2)販売価格推移・過去の取引価格・エリア市場動向、(3)バイヤーズエージェントへのリンク(顧客紹介収入となる)、(4)月額費用やローン返済見込み、(5)賃貸推定価格、(6)学校とそのレベルなどです。日本では公開されない登録後の売り出し価格推移や周辺物件や過去の売買履歴もネットで分かるので売主・買主の価格への納得性は高いと思います。米国では自宅売却価格は当然に公開され公的資料になっているのです。情報公開なくして納得性は得られない典型です。
住宅のような社会的資産の流通円滑化のためには、自分は情報公開せずに納得いく資料だけ欲しいというのは許されない時代なのではないでしょうか。























