紙上ブログ不動産屋の独り言634 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 アパートの水漏れ騒ぎ 夜でもスムーズに解決でき安堵
住宅新報 2022年1月4日 号 6面
小さなアパートの2階の住人から夜8時頃、携帯に電話が入った。「下の方から『天井からポタポタ水漏れしている』と言われたんですけど、どうしたらいいでしょう」とのこと。水漏れしている、というより、2階の住人からすれば「台所の排水溝が詰まっている」ということらしい。
パソコンの真上に
どうしたら、と言っても、その時間である。すぐに対応できるとしたなら24時間営業のところに依頼するしかないのだが、夜間でもあり、目玉が飛び出るくらいの請求をされそうで、まずは家主に連絡して承諾をもらわなければならない。その時間(8時頃)でよかった、これが真夜中だと家主への連絡が憚られて事後承諾になって、余計なトラブルに発展しかねない。
家主に連絡すると「しょうがないですね、修理屋さんをお願いしてください」と了解してくれたので、私から業者に連絡。実は1階は住居ではなくIT関係の企業で、スタッフが残業をしていたらしいのだが、水漏れが起きていたのはパソコンの真上で、これが全員帰宅していたなら大変なことになっていただろう。業者の対応はとても感じがよく、「30分ほどでうかがえます」とのことで、1階と2階にそう伝え、待っていたら業者から「修理が完了しました。もう大丈夫だと思います。ところで代金はどちらに請求すればよいでしょう」とのこと。家主の住所を伝えて請求書を送ってもらうことになった。それにしても安かった。出張料込みで、夜なのに9000円でおつりがきた。以前に某アパートの洗濯機パンの取り換えをそのアパートを建築した会社に依頼したら見積もりを取りに行くだけで9000円かかる、と言われ断ったことがあるくらいで。これなら次回も頼めるな、と思った。
契約書は入居者負担
実は、当社の賃貸借契約書では、排水の詰まりの修理は入居者負担、とうたってある。以前、ある家族を入居させたら、台所の排水に油をそのまま流したことで2週間で排水が詰まったのだが、修理費用の支払いを拒まれたことがあるから。もちろん構造上の問題があっての話なら家主負担になる。契約書に「入居者負担」とうたうのは、責任が入居者にある場合の予防線、というだけのことだ。(坂口有吉不動産・社長)























