難易度はアップ 21年度宅建10月試験・本社解答番号 「民法」難問多く 21年度宅建試験・本紙分析
住宅新報 2021年10月19日 号 13面
今年の宅建試験は新型コロナウイルス感染症に関する緊急事態宣言が解除した中で行われたが、変わらず、試験入口でマスクの着用や消毒などが行われた。試験は空席を設けるなど十分な間隔をとって行われた。
個数選択が6問と増加 内容を見ると、昨年に比べて難易度がぐっと増した。出題形式では、「宅建業法」で個数問題(正しいものはいくつあるか)が6問と昨年より2問増え、例年とほぼ同数だった。
権利関係については、昨年施行された債権法改正に関する問題が多く出題された。全般的に長文が多かったことに加え、債権法改正と同時期に改正された配偶者居住権、あるいは、来年4月1日に施行される「成人年齢の引き下げ」などを出題するなど誤解を生じさせやすい問題作りをしている。また、問10は選択債権に関する問題で、これまで出題されたことはなかった。この問題を正解に導くのはかなり厳しかっただろう。難易度は昨年同様難しかったといえる。
法令上の制限は、問題文は短かかったが、初めて出題される項目もあり、例年より難易度が上がった。かなり苦戦したのではないか。
税法は、昨年出題されなかった所得税が満を持して出された。内容もかなり細かい点であり難問だっただろう。不動産取得税はよく問われる箇所であり、対応しやすかったのではないか。
地価公示・鑑定評価は、難易度が高い鑑定評価からの出題だったので難しかったと思われる。
宅建業法は難易度高く 宅建業法の難易度は昨年より難しくなり、例年通り。前記したように個数選択問題が昨年より増えたことで例年とほぼ同レベルになった。個数問題はすべての選択肢を見て、それから判断する必要があり、普通の「正しいものはどれか」といった形式の問題より解答に時間がかかる。特に宅建業法は長文の問題が多いので時間を使いがちだ。
登録講習修了者の5問免除に係る「その他の分野」は難しい記述もあったが、正解肢は導き出せるもので例年レベルだった。景表法については正解肢をそのまま解答することは難しかったかもしれないが、消去法で十分解答できるものだった。
全体的に見ると、合格点38点の昨年から難しくなっており、合格ラインは下がり、35点前後になるのではないか。
さて、今年は昨年と同様、12月19日に宅建試験12月試験が行われる。もちろん、今回の試験と異なる問題が出題されるが問題レベルは同等とされる。例年頻出事項であるのに、今回出題がなかった事項などについては、当然12月試験での出題が予想される(例えば、「抵当権」)ので、十分な学習が必要だ。



























