不動産テック協会 テックが選択肢広げる セミナー・証券化とSTO動向
住宅新報 2021年9月21日 号 8面
不動産テック協会(東京都港区)の不動産金融部会は、不動産金融サービスの現状や実態、今後の影響などを考えるセミナー『不動産証券化とSTO』を9月13日に開催し、ウェブで配信した。
講師でフィンテックアセットマネジメント(東京都品川区)社長の吉岡尚子氏は、不動産証券化での最新技術について、「業務の段階ごとに恩恵を受けて浸透している。従来は対象になりづらかった案件でも、クラウドファンディングなどによって組成方法を変化させ、新たな商品を生み、投資家の選択肢を広げている。オンライン化などで海外や潜在投資家とのコミュニケーションやアプローチが容易になっている」と説明。「最新技術・サービスの活用により、さまざまな場面で効率化が進む。今後はスペースシェアリングとの融合など、新たな不動産の〝価値〟が創造される」と展望した。ただ、「現状でもまだ、紙の書類や人手の掛かる業務が残っている。最新テクノロジーでこれらを円滑に連携して〝全体最適化〟させるニーズへの答えが今後の不動産テックにあるのではないか」と解説した。
不動産証券化サービスでは、「デジタル証券」を活用した新たな資金調達手法「STO」(セキュリティ・トークン・オファリング)が注目されている。続くパネルディスカッションでは、同協会代表理事の赤木正幸氏や、いずれも理事の大櫛健一氏、一村明博氏も交え、不動産業界での「STO」の活用の動向や期待感などを議論した。LIFULL(東京都千代田区)が提供を始めている不動産特定共同事業者向けのSTOプラットフォームなどの具体的事例を紹介しながら、「安全性を高めつつ、取引のコストを低減し、時間の制約をなくす。手続きを効率化させて取引をグローバル化する。投資商品や投資の機会を新たに生み出すだろう」と展望した。























