ADRの現場から 不動産会社が知っておくべきトラブル解決ノウハウ 179 エアコンに関する事例 日本不動産仲裁機構
住宅新報 2021年8月24日 号 9面
連載: ADRの現場から
2021年の夏は全国的に雨が多く、特に九州地方では6県118万人超に避難指示が出されるなど災害級の大雨になっており、平年の4倍もの雨量となっている地域もあります。
一方、晴天時は例年以上に気温が上がり、快適さはもとより、生きていく上でもエアコンは必需品となっています。「なければ絶対にいけない」ということは、「なければ非常に困り、トラブルの元にもなってしまう」ということにもなります。今回は、夏の必需品であるエアコンに関するトラブル事例について紹介します。
中古の区分所有マンションを購入したA氏は、購入時に売買仲介会社に対して「サービスでリビングルームにエアコンを設置して欲しい」と依頼をしてみたところ、仲介会社はこれを了承し、仲介会社の負担においてエアコンを設置することになりました。しかし、居住後にA氏が寝室にもエアコンを設置しようとしたところ、ベランダにエアコンの室外機をもう一基置くスペースがないということが分かりました。部屋の配置的に、A氏が望む台数のエアコンを設置するには、仲介会社が設置したエアコンを撤去し、あらたにマルチ方式のエアコン(1台の室外機で複数台の室内機の運転が可能なエアコン)を新設しなければならないのです。
























