〝不動産エージェント〟制度の現状 従来営業との違いは TERASSなど導入3社が説明
住宅新報 2021年7月27日 号 6面

説明会の後半には現役の不動産エージェントによるトークセッションも行われた
中古住宅購入検討者と、仲介営業マンである〝エージェント〟をマッチングするサイト「エージェントリー」を手掛けるTERASS(東京都港区、江口亮介社長)はこのほど、国内で〝不動産エージェント〟を導入しているリストサザビーズインターナショナルリアルティ(神奈川県横浜市)とケラーウイリアムズ東京(東京都港区)と共に、「今、日本で増えている〝不動産エージェント〟とは?」をテーマに報道関係者向け説明会を開いた。従来の組織の一員として働く仲介営業マンとの違いや、各社のエージェント制の特徴などが紹介された。
リストサザビーズインターナショナルリアルティでは、昨今、富裕層の国内リゾート物件の取引が増加。そのエリアも首都圏近郊だけでなく北海道から沖縄まで各地に広がっていたため、遠方での物件案内などが柔軟にできるよう今年4月からエージェント制を導入した。現在、契約は2パターンあり、1つは現地の案内や現地調査を担当する、もう一つは顧客紹介から契約締結までの一連の業務を担当する。後者では最大で仲介手数料の50%がそのエージェントに渡される。
またケラーウイリアムズは米国テキサス州に本社を置く不動産仲介テクノロジー企業。19年12月に日本第1号店を東京都港区西麻布にオープンした。加盟店は世界54カ国に上り、グローバルに情報共有できる紹介プラットフォームを持っていることが強みだ。
説明会では、まず江口社長が〝不動産エージェント〟の定義について、「雇用形態に関わらずすべての営業担当者がエージェントであると言えるが、昨今は正社員の仲介営業担当者と区別するため、個人事業主(フリーランス)を〝不動産エージェント〟と呼び分けることが多い」と説明。個人として企業と業務委託契約を結ぶ。そして、過去の不動産業経験を生かした主婦や、上場企業で働きながら副業として手掛けるなど多様なバックグランウンドを持った人がいるという。
そして従来の仲介営業と比較すると、不動産エージェント制度は、例えば消費者にとっては「物件や意思決定に対して中立」「一生を通して付き合える」といったメリットがある一方、「個人に依頼する不安」がデメリットとして挙げられる。江口社長は働く人や企業から見た場合のメリット・デメリットなども説明した上で、「従来営業とどちらが絶対にいいという話ではないが、選択肢は広がる」と述べた。























