紙上ブログ不動産屋の独り言605 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 夜中の騒音対応 ときには突き放すことも必要
住宅新報 2021年6月1日 号 6面
夜中に、ある入居者から電話があった。「上の音がうるさい。真夜中に話し声やドタンゴットン音がする。注意してもらいたい」とのこと。だが、夜中に電話をして間違いだったらこちらが恨まれる。いや、たぶん間違いだと思われる。それで、「我慢できないなら、自分で『静かにしてほしい』と言ってください。明日でよければ私から電話して聞いてみて、うるさくしていたと認めたら注意しますので。もしかすると、音の出どころは真上ではなく、隣や斜め上、ということもあるかもしれません。外に出て、どこからの音か、廊下でしばらく耳を澄ませていたらどうでしょう」と言うと、不満そうに「じゃあ明日でいいよ」と言う。
基本は本人同士で
翌日、階上の住人に電話すると、「私は早くに睡眠導入剤を飲んで寝てしまうので私ではないと思いますが」とのこと。そう伝えて電話を切ったのだが、しばらくして再び電話があって、「隣の人と斜め上の人の電話番号を教えてくれ、聞いてみるから」と言う。「それは個人情報保護があるからダメです。以前に別のアパートで同様のクレームがあって、真夜中に『すぐ来い』と言われたけれど、まったくの誤解であることが分かったケースがあります。誤解があったとしても責任を取ってはくれませんもんね。だから音のトラブルは基本的に本人同士で解決していただきます」と言って突き放した。以降は何も言ってこなくなったから、このケースでは突き放して正解。























