紙上ブログ不動産屋の独り言599 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 断るしかなかった借金の依頼 夢は自分で叶えるもの
住宅新報 2021年4月20日 号 6面
お母さんは「また来ます」と言って帰っていったが、ここ3カ月、約束した月5万円の返済が滞っていて、そのことへのおわびなら電話でも済む。わざわざアポも取らずに訪問してくるのだから新たな借金の相談であると分かる。「月末と月初めの1週間くらいはバタバタしているから時間の約束はできない」と伝えると、1週間ほどして電話があり、思った通り、用件は「おカネを貸してほしい」というもの。
今度は本年度の学費の第1回目の支払いで31万円とのこと。「今回だけ助けてほしい」と言っていても、そのときがくればまた「貸してほしい」と言ってくるだろう。別れたご主人や祖父母もいるのに、私に言ってくるのは「頼みやすいところに頼もう」ということ。実は、ある理由から、今回は断ることにしていた。
当事者は現れず























