ADRの現場から 不動産会社が知っておくべきトラブル解決ノウハウ 151 消費者からの相談事例 日本不動産仲裁機構
住宅新報 2021年2月2日 号 8面
連載: ADRの現場から
日本不動産仲裁機構には、日々、消費者からADRを見据えたトラブル相談が寄せられています。今回は、消費者から寄せられたADR相談事例について紹介いたします。
まずは、雨漏りトラブルに悩んでいるA氏。A氏は太陽光発電事業者に発電設備を設置してもらったのですが、設置工事の10カ月後くらいから雨漏りをするようになったため調査をしたところ、屋根の防水シート上に大きな亀裂があることが分かりました。当該亀裂は設備設置以前の物であり、雨漏りの原因は設備設置工事とは直接は関係ないものの、契約前にA氏は太陽光発電事業者から「工事前に屋根の状態の確認調査を行い、設置に適するようであればそのまま設置し、問題があれば必要な処置を提案します」と言われており、防水シートのトラブルを気づくことはありませんでした。
しかも、今となっては設置後なので、防水シートの補修も困難な状況です。A氏は、雨漏りの修理ができない原因は太陽光発電事業者の見落としにあると考え、話し合いによって金銭的補償を含めた対応をしてもらいたいと考えました。
























