プロパティA マンションに「顔認証」 鍵の携帯不要に
住宅新報 2021年2月2日 号 5面

メールボックスや宅配ボックスも顔認証で解錠
投資用マンションの開発や管理を手掛けるプロパティエージェント(東京都新宿区、中西聖社長)は1月28日、開発した顔認証サービス「フリード」の導入第1弾物件「クレイシアIDZ学芸大学」(東京都目黒区)の竣工を発表した。物理的な鍵を必要とせず、エントランスの入場や、メールボックス・宅配ボックス・住戸ドアの開錠まで、入居者は各所に設置されている顔認証端末に顔をかざすだけで可能。同社によると、顔認証による開錠システムを、エントランスだけでなく建物全体に導入した集合住宅は国内初という。今後、同社が開発するマンションにはすべて同サービスを導入していく。
「クレイシアIDZ学芸大学」は、東急東横線の学芸大学駅から徒歩10分ほどに立地する投資用マンション。全28戸(25m2)で、販売価格は3585万~3755万円。現在9割が販売済みだ。入居者は現在募集中で、同社によると「相場よりも2%ほど高い賃料ながら、既に4分の1程度は申し込みが入っている」という。
入居者は契約した後に、「フリード」アプリから顔画像を登録すると、マンションの入退室が可能となる。登録後は物理的な鍵を携帯する必要がないため、紛失や置き忘れの心配もない。建物の管理会社としては、内覧時の鍵管理や退去時の鍵交換作業などの業務を削減できる。
また、同サービスはワンタイム(鍵貸し)機能も備えているため、入居者が不在であっても、事前にアプリを通じて家族や友人に権限を付与しておけば、指定の時間内ならば自宅に招くことができる。
「フリード」は、同社の子会社であるDXYZ(ディクシーズ)が開発した顔認証IDプラットフォーム。現在、顔認証は一般的にホテルやオフィスの入退室などで使われているが、それぞれで顔情報を登録する必要がある。「フリード」はその顔認証を共通プラットフォーム化したもの。仕組みとしては利用者は専用アプリで一度登録すると、様々な場面で利用できるという。タクシーや飲食店などにも利用できれば利便性が高まる。同社執行役員の新宮由久氏は、「スマートシティ実現を目指して開発を進めてきた。自社の主力商品である投資用マンションから導入し、同時に外販も積極化していく」と話す。





















