創業42年目を迎えた葛城建設工業の不動産部門を担う。不動産事業を開始した15年、ERAに加盟した。高野晃一取締役・開発部長は「土地の造成をメインとする本業ではディベロッパーやハウスメーカーからの注文が中心。当社代表の父は、不動産業によって、ユーザー側に近い〝川上〟へシフトすると共に、建設業との相乗効果を狙った」と説明する。高野取締役は15年に同社に戻るまでLIXILの営業を務めた。「九州支店のスーパーバイザーからERAを勧められていた。地域密着のランチェスター戦略に共感した」と振り返る。
葛城建設工業が熊本市内や同市近郊を商圏とするのに対し、仲介事業のラクラスは熊本城の北側、古い城下町が残る同エリアの半径2キロ圏内に特化する。「空き地空き家が多く、高齢者の割合も高い。売主が多く、買い需要もあるため、受託件数の増加が期待できる」と今後の相続案件などが見込めるエリアだ。
とはいえ、同社での宅建業はゼロからの開拓。活動エリアを覚えるだけで半年を要したが、その後は分譲地の一括受託に成功し、1年目から成果が出た。2年目も勢いよく自社の分譲地をすべて売却することに注力した結果、売上高は増加。一方、その反動が3年目に現れ、「分譲地の仕入れができなくなった途端、売り上げが止まった。残された仲介でも忙しさにかまけて査定スピードが遅れがちになっていたツケが回った」と苦笑する。
























