マン活に励む管理組合~良好なコミュニティの秘訣~ 昭島つつじが丘ハイツ北住宅団地(後編) 東京都昭島市 緊急時の備えを展開 資源回収奨励金を活用
住宅新報 2020年11月17日 号 15面
連載: マン活に励む管理組合
具体的な内容としては、定期的な家庭での「防災会議」の推奨があります。東日本大震災のあった3月11日と防災の日の9月1日、つまり私たちが最も防災について考える日を、年2回の家庭内防災会議開催の日としようと提案。防災マニュアルは、会議の議題や確認しておいたほうがいいことがチェックリストになっていて、どんなことを話し合えばいいのか一目瞭然です。
また、備蓄品についても詳しく「どんな物を・どんなふうに」備蓄しておけばいいかが記してあります。食料品・飲料水は3日分以上を、ガスや電気が止まった時に役に立つカセットコンロとカセットボンベの備え、備蓄品の賞味期限や使用期限の確認など、懇切丁寧に解説してあり、各家庭で備蓄について準備を始める際にとても使いやすいガイドとなっています。
更に、阪神・淡路大震災における死因の4分の3が、家具の転倒などによる圧死だったことを受け(※国土交通省近畿整備局資料より)、各家庭の家具転倒・落下・移動防止対策も強化。家具を固定するL字金具の取り付け、窓ガラス部分に飛散防止フィルムを張ること、緊急時に逃げ込む「安全スペース」を部屋の中に確保することなどを提唱しています。
家具の転倒防止については、やり方を解説するだけでなく、L字金具の取り付けに必要な工具を管理組合で購入し、貸し出しをしています。電動ドライバーなど定番品だけでなく、壁の下地が入っているかを調べる下地探知用センサーも備えているという念の入れようです。
そして、発災時にマンション中の安否確認を円滑に行うため、各戸にはマグネット式の安否確認ステッカーと家族の人数分のネームプレートを作成して配りました。いずれも宮田さんの発案で、ネームプレートは手作りです。安否確認ステッカーは黄色の「大丈夫」と赤の「SOS」ステッカー、2種類をつくりました。ネームプレートは、縦階段ごとのグループ別に色分けされた紐が付けられています。これらを玄関ドアの裏にいつも貼って用意しておけるよう、ネームプレートをつり下げるフックまでも支給しました。
これらの原資はマンション内で資源を回収することで昭島市から交付された、資源回収奨励金を充てる承認を得て賄っているそうです。「私が作成したネームプレートは、避難訓練のときだけでなく、イベントや地域活動などの際にも付けてもらうようにしています。すると顔と名前が覚えやすくなり、名前を呼び合う仲間に。また、号棟内でのあいさつ運動も活発になってきたんですよ」と宮田さんは目を細めます。
(取材年月:20年6月)
【マンション概要】
建物名/昭島つつじが丘ハイツ北住宅団地▽所在地/東京都昭島市▽階数/14棟・11階建て▽総戸数/1397戸▽竣工年/82(昭和57)年▽管理形態/部分委託(窓口・清掃・会計業務のみ委託)▽管理会社/日本総合住生活▽総会開催/毎年5月▽役員数/理事14名、監事2名、防災管理1名▽役員任期/1年(自薦、各号棟から代表1名を選出)
























