地域が変わるインバウンド 交流人口増加がもたらす恩恵 150 ローカル体験がコロナ時代のキーワード(6) 地域のためのアートの街が世界につながる
住宅新報 2020年11月17日 号 13面

今回の茶散歩マップ.ここに参加店の紹介とドットが落ちている
自ら楽しむ街づくり
西荻窪界隈は、東京に位置するというアドバンテージがあるものの、決して利便性の高い場所ではなく、どちらかと言うと少々不便である。しかしながら、ここには魅力がいっぱいある。それを外国人向けに発信したところ、共感を呼んだ。
これまでインバウンド向けに特に何かをやったわけではなく、地元の住民が楽しいことをやりたいと考え、魅力的な街になっていったのだ。
ギャラリーが多く点在
例えば、西荻窪は、アートの街でもある。もちろん、これまで、その他のいろいろな要素を語ってきたが…。
我が家の民泊には、クリエイターの外国人客が泊まることは珍しくない。建築家、現代アート作家、イラストレーター、音楽関係者、映画関係者、ジャーナリストなど、数え上げればきりがない。彼らに、西荻窪のギャラリーや雑貨屋などを紹介すると、喜んで訪れてくれたようだ。
そんな西荻窪らしいイベントが、この秋に開催された。1つは、「西荻茶散歩」というもので、10月31日と11月1日の土・日曜日の2日間、「西荻茶散歩」の参加店に行くと、お茶がいただけるというもの。例年は6月の第1土・日曜日の開催だが、新型コロナの影響で、延期となり、この秋の開催に。もっとも今年はコロナ対策として、お茶の提供は省かれることになった。いつもは、約百店舗が参加となるが、今回は約60店舗になったものの、マップ片手に多くの地元や遠くからのお客さんが、訪ね歩くという姿は、例年並みの盛り上がりとなったようだ。
イベントは成功 そして、もう1つは、「トロールの森」という善福寺公園で開催される屋外アート展だ。不思議な現代アートが池の周りにランダムに並ぶのである。これに出品するために、海外アーティストたちもやって来て、我が家に投宿いただいた。
今年の開催は危ぶまれたが、無事に11月3日から23日までの3週間に渡り開催中で、一方、今年は、海外からの招聘を見送ることになったそうだ。
いずれにしても、このようなアートのイベントが継続されれば、いつの日か、海外からも訪ねてくれる日もあるだろう。重要なのは、インバウンド頼りだけにしないで、きちんと日本人、それも近隣の方々が喜んでもらえる地域の魅力づくりがあげられる。
























