エリアリノベスクール開く 空き家解消に一役 大阪宅建
住宅新報 2020年9月22日 号 15面

大阪府宅地建物取引業協会(高村永振会長)は、大阪メトロ御堂筋線「昭和町」駅と「西田辺」駅界隈の長屋を巡る街歩きツアー「エリアリノベーションスクール」を9月4、7、9日の3日間開催し、計60人余りの同協会会員が参加した。同スクールは6月に同協会と大阪メトロが締結した「沿線地域活性化(エリアリノベーション)推進のための包括連携協定」に基づくもの。
リノベーション事業の軸となるキーパーソン育成を目的に2者が協働してセミナーや現地見学会を企画。今回は長屋を中心にその暮らし・改修方法について、阿倍野区内に赴き、同協会会員の丸順不動産の小山隆輝氏がガイドを務めた。
同区は隣接する天王寺駅周辺にあべのハルカスやキューズモールなど大型商業施設があり、住宅地としても人気が高い。一方で、大正末期から昭和初期にかけて建てられ、戦火を免れた長屋も数多く点在する。その一つに長屋で日本唯一の登録有形文化財に指定された「寺西家阿倍野長屋(4軒長屋)」があり、建物を生かし、街の活性化に役立っている。
その半面、人が住まない長屋=空き家になると不法侵入や倒壊、放火など近隣トラブルに発展する恐れがある。長屋をどのように活用すれば空き家防止につながるかを今回のテーマに、ツアーを通して、物件の特徴を生かして投資することで収益を得ている物件を見て回った。
見学した長屋の一つで、古い伝統家屋を残しながら水まわりなど最新設備を導入した案件は、日常生活の不便さを解消することで長屋暮らしを希望する若い世帯が現在入居している。
小山氏(写真(左))は、「物件だけに固執せず、周辺地域の特徴(街並みや歴史、商いなど)を知った上で改修計画や賃料設定することが成功の秘訣。結果、エリアの価値向上につながり、自身のビジネスへつながる」と期待を込めた。























