コーポラティブのコプラス 都心新築マンション〝自分流〟に 18件目を東京・中目黒で完成 合理的な価格設定も魅力
住宅新報 2020年9月8日 号 5面
入居希望の16世帯が主体となって建築した新築分譲マンション「CASA中目黒東山」がこのほど、東京都目黒区に完成した。ディベロッパー主導の一般的なマンションとは異なり、入居希望者が組合を作り、自ら事業主となる家づくり手法の〝コーポラティブハウス〟だ。この企画から設計、完成までをコーディネータとして手掛けたのがコプラス(東京都渋谷区)。今回が同社18件目のプロジェクトとなる。
立地は、東京メトロ日比谷線・東急東横線の中目黒駅から徒歩8分の静かな住宅地。建物はRC造・地上3階地下1階建て。
同社が手掛けるコーポラティブハウス(コープ住宅)は、まず同社がプロジェクトに適した土地を探し、それに合わせた建物全体の設計や各住戸の標準プランをつくる。その目安となる取得価格を算出し、購入者を募集する。コープ住宅の魅力は、新築マンションでありながら、注文住宅のように入居希望者が住戸内を自由に設計できること。そのため最終的な取得価格は、最初の標準プランに、オプションとして間取りや仕様の変更コストが加わる形となる。集合住宅のため、構造や外観デザインなどの関係上、一定の条件はあるものの、基本的には窓の位置や水回りの位置など自由にできる。
こうした自由設計に加えて、合理的な取得価格も大きな魅力になっているという。同社が手掛けるのは、十数戸規模のため、選定する土地は一般的なマンションには小さく、戸建て住宅では使いにくい土地。つまり他社が事業化しにくい土地だ。今回も約700m2の変形敷地だったが、共同住宅と長屋をミックスするなど設計上の工夫で、十分な住戸面積のあるプロジェクトとなった。同社のコーディネートフィーは総事業費の約10%。
同社によると、近年は都心を中心に土地価格が高騰しており、生活に便利なエリアで自分らしい住宅を手に入れたいと思っても、戸建て住宅は予算的に厳しい。中古マンションを購入してリノベーションする方法もあるが、窓の位置が変えられないなど限界がある。一般的な分譲マンションのような広告宣伝費やモデルルーム費用も不要となるため、通常のマンションの7~8割程度の価格で取得できるという。そうした事業費の内訳が明確である点も購入者から評価されている。
今回の「東山」は、全16戸(61~114m2)で、夫婦2人世帯が半数以上を占めた。人気の中目黒エリアであり、キャンセル待ちが出るほどの人気だったという。
同社の調査によると、コープ住宅の年間供給戸数は100~150戸程度とみられ、首都圏の新築分譲マンションの約0.3%と極めてニッチな市場となっている。
























