競売不動産取扱主任者 8月1日より申込受付開始 試験日2026年12月13日(日)

様々な不動産情報が盛り沢山!

スタンダード会員限定ADRの現場から 不動産会社が知っておくべきトラブル解決ノウハウ 132 秋口はカビの再繁殖に注意 日本不動産仲裁機構

住宅新報 2020年9月1日 号 8面

連載: ADRの現場から

資格・実務

 長梅雨の後の酷暑続きの8月も終わり、季節は秋を迎えています。まだまだ残暑が続くことと思いますが、我々の生活にとって好ましくない「カビ」についていえば、次第に「オンシーズン」になってきます。カビは「気温25~30度」「湿度70%以上」「汚れなどの栄養源」という3つの条件が揃うと活発に繁殖をするようになります。季節で見ていくと、梅雨の時期はこの好条件になるためカビが発生しやすくなります。

 梅雨が明けて夏を迎えると、夏の暑さや湿度にカビが耐えられなくなってしまい、増殖できなくなります。しかし、夏が終わり秋を迎えると、再度好条件を迎えるため、再活動し始めるようになるのです。したがって、秋の始まりは、不動産賃貸事業者や不動産管理事業者は、物件にカビが生えてしまうことのないよう、注意することが必要です。なぜならば、カビは建物や設備を汚染してしまうのみならず、人と人のトラブルまで引き起こしてしまうからです。ここでは、熊本県の不動産賃貸業M社の事例を紹介します。

 トランクルーム賃貸を業として行っていたM社。トランクルームの賃貸は一般的な賃貸ビジネスと異なり、人が居住するスペースを貸す訳ではないため、借地借家法が適用されず、比較的トラブルが起こりにくいと考えられていました。しかし、9月に秋雨の影響もあってか、10月にカビに関するトラブルが発生してしまいました。

 M社は屋外設置型のトランクルームをA氏に貸し出していましたが、A氏から、収納していた書籍や衣服がカビだらけになってしまったので補償をしてほしいとクレームがありました。M社としては、収納物の管理は借主に一任するという説明を事前にしており、責任はないと考えていたため、トラブルとなったのです。

 トラブルを解決するためのM社とA氏の話し合いの場では、商品として貸し出しているトランクルームそのものの管理をM社が怠っていたのではないかとA氏が指摘。更に、A氏はトランクルームが雨漏りをしている可能性があるため、M社に調べてほしいと依頼。M社が調査をしたところ、わずかながら雨漏りをしており、その雨漏り跡がカビになり、繁殖してしまってのではないかと推察されました。これを受けてM社はA氏に歩み寄り、お詫び料を支払うと共に同社が管理している屋内型トランクルームを割引して貸し出すことで和解となりました。

 今回のトラブルの反省から、現在、M社では貸し出す前のトランクルームの調査と、借主に対して「スノコを敷く」「除湿剤を置く」等のカビ対策案内を事前に行うことで、カビ対策に取り組んでいます。

●法務大臣認証ADR機関 日本不動産仲裁機構 電話03(3524)8013

※調停が体験できる「ロールプレイ研修」を定期的に実施しています。

求む!買取物件 価値ある中古不動産の売買はムゲンエステート住宅新報別冊 不動産テック.BIZ Vol.14 最新号発行 不動産×ITの最新トレンドをお届け会員会社(賛助会員を含む)のプレスリリースを一元的に集約・掲載する情報発信サイト マンション管理プレスリリースセンター

関連サービス