不動産市場異聞 大東建託賃貸未来研究所・AIDXラボ所長 麗澤大学経済学部経営学科客員准教授 宗 健 第20回 家賃滞納の主な原因は所得ではない
住宅新報 2020年6月16日 号 7面
連載: 不動産市場異聞
コロナ渦で家賃滞納に対する社会的関心が高まっているが、そもそも家賃滞納はなぜ起きるのだろうか。一般的に家賃滞納が起きる原因は所得が主な原因だと考えられており、店舗などへの家賃補助や住居確保給付金が制度化されているが、それは有効に機能するのだろうか。
貯金がゼロだと家賃滞納確率が高くなる
筆者の過去の研究では、家賃滞納と所得の関係は比較的薄いという結果が出ている。所得に対する家賃比率も月収の30%以下に抑えるべきだという意見もあるが、家賃が月収の30%以上となっている場合の滞納確率が特に高いわけでもない。男性よりも女性のほうが、未婚よりも既婚のほうが滞納確率は低く、60歳以上の高齢者や外国人の滞納確率はそうでない場合に比べて若干低くなっている。
























