紙上ブログ 不動産屋の独り言 556 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 本来なら追い出されても・・・ 滞納借主の再起に期待したい
住宅新報 2020年6月9日 号 6面
当社が管理する店舗を若い女性が借りている。フランチャイズで経営していたが、本部とのトラブルで企業名を使えなくなり、それから経営が悪化。家賃を1年も滞納することになった。連帯保証人は母親で会社を経営している。非常に義理堅い人で、この母親が連帯保証人なら大丈夫と思っていたが、取引先のトラブルに巻き込まれて経営が傾き、母親からの支援は受けられず、滞納がますますかさむことになった。借主からはその都度の「家賃が遅れる」という連絡がない。家主は「若い人が頑張っているんだからうるさく言わないでいいわよ」とおおらかな目で見ていてくれて、私に相談があったのが滞納が始まって半年ほどしてのこと。
保証人の母は心労
だが、このままだと家賃は永遠に入らない。母親も会社をたたんで、家を売るべきか悩んでいるほど。最近も心労で知人の葬儀の最中に倒れて入院したとのこと。だからといって、管理会社として「では仕方ないですね」と滞納が増えていく現状を黙認するわけにはいかない。それで、借主である娘を呼びつけて説教することに。「いくら家主が理解してくれているからといって、なんの連絡もなく滞納を続けているのは非常識。通常なら半年の滞納で立ち退きの裁判を起こされて当たり前。これからどうするのか明確にしなさい」と叱った。























