明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第332回 新築住宅と防災意識 少しの対策が全体へ意識広がり
住宅新報 2020年5月5日 号 4面
【学生の目】
建築基準法第42条2項に認定された〝みなし道路〟は、接道する敷地が建物再築時にセットバックすることで、実際に4メートルまたは6メートルの幅員をもつ道路となる。これから分かる通り、既存不適格の住宅や街並みは、再築する際に改善するほかない。大規模な再開発をしないかぎり、1軒ずつ、少しずつしか街並みは変わっていかないので、建て替えは街並みがよくなる数少ないチャンスでもある。
東京都を流れる大河川、荒川に面する平井駅周辺を見学した際、そのことを改めて考えるきっかけに出合った。昭和の時代からある木造の建物が多い中、比較的新しい戸建て住宅が並んでいた(写真)。一連の住宅の良い点は、統一感があることだ。ベランダの設計や駐車場の位置がおおむねそろっている。デザイン自体は全く異なるがスタイルが整っているため、うるさい印象を受けない。隣との相互関係を意識していなくてはこのようにはならないだろう。建物の外観を通してコミュニティ意識の存在を類推できる。






















