ADRの現場から 話し合いでトラブルを解決 106 日本不動産仲裁機構 離婚と住宅ローンに関するトラブル解決
住宅新報 2020年2月25日 号 20面
連載: ADRの現場から
不動産に関するトラブルとしては、離婚と住宅ローンに関するものも決して少なくありません。例えば、夫婦共働きの世帯が共有名義で住宅ローンを組んで家を購入したが、その後離婚をしてしまうという結末を迎えた場合です。
このようなケースでのスムーズな解決策は、(1)住宅ローンを繰り上げて返済してどちらか一方の単独名義にする、(2)家を売却する、といった方法がありますが、実際には繰り上げ返済をするだけの貯蓄がない、または売却してもオーバーローンとなってしまうなど、ハードルの高い解決策になります。したがって、夫婦できちんと持ち家に関する取り決めを行い、折り合いをつけるという解決策をとる方が大半といえます。
離婚と住宅ローンに関するトラブル解決事例としては、(1)「所有権が夫婦共有で、ローンも夫婦の連帯債務であったため、了承した夫一人に所有権とローンを一本化した」、(2)「所有権が夫単独でローンも夫単独だが、妻が連帯保証人となっていたケースでは、妻の保証を解除する為、夫単独で他の金融機関に借り換えを行った」、(3)「所有権が夫単独でローンも夫単独であったが、妻に『そのまま住み続けたい』という意向があったため、妻が不動産を買い取るローンを組んだ」――などがあります。
























