ADRの現場から 話し合いでトラブルを解決 101 日本不動産仲裁機構 カビに関するトラブル事例
住宅新報 2020年1月21日 号 8面
連載: ADRの現場から
カビは温度が25~30℃、湿度が80%以上で栄養分があるところによく育ちます。しかも風通しが悪いとよく増えます。日本の季節でいうと、一般的に春から夏がカビシーズンですが、現代では住宅の気密性が高くなり、冬でも室温が高く、しかも結露するので、ほぼ一年中カビシーズンとなっています。
そして、住宅に生えたカビは暮らす人の健康を害することがあります。カビの健康被害としては一般的に(1)アレルギーぜん息、(2)シックハウス症候群、(3)皮膚炎などが知られており、この健康被害が不動産トラブルを引き起こすことがあります。トラブル事例を紹介します。
不動産会社A社は、以前に売買仲介をした物件の買主B氏から、「家がカビだらけになってしまい、住み続けることができない。子供もアレルギーぜん息のような症状を発症し始めている。購入前にはカビが生えるという話は聞いていなかった」というクレームを受けました。さらにB氏は、A社と売主であるC氏に対し、責任をとってリフォーム工事費用と工事期間中の住まいの賃貸費用、加えて子供の医療費を負担してほしいと要望しました。
























