エリアリノベの発信源へ インテリックス 台東区でホテル事業第3弾
住宅新報 2019年12月24日 号 6面
インテリックス(東京都渋谷区、山本卓也社長)は20年1月中旬、台東区根岸に〝地域をリノベーション〟するホテル「LANDABOUT(ランダバウト)」を開業する。同社のホテル事業は第3弾。このほどプロジェクトの概要説明会が行われた。
JR鶯谷駅徒歩3分、浅草や谷根千、上野公園の中間に立地する。鉄骨造陸屋根15階建て(客室数169室)、延床面積3497.51m2の新築ホテル。第一勧業信用組合のビルと隣接しているビルを買い取り、更地にして開発。18年6月着工、19年11月に竣工した。開発費用は約30億円。
インバウンド客をはじめ、カジュアルな交流を求める出張者や国内旅行の若者をターゲットに見込む。リノベーションによるまちづくりを推進するHAGI STUDIO(東京都台東区、宮崎晃吉社長)が企画・内装デザインを手掛けた。ホテル名は、環状交差点(ROUNDABOUT)と鶯谷という地(LAND)を掛け合わせた造語であり、「街と旅人の交差点」を意味する。エリアリノベーションの発信源となる、鶯谷の新たなランドマークを目指す。宿泊者に限らず、地域に開かれた交流の場とするため、1階にはカフェ・ダイニングバーを設置し、映画上映会やマルシェなど様々なイベントを企画する。吹き抜けを介して1階とつながる2階にホテル受付を設けた。客室は11~32m2で単身者からファミリーまで対応。多くの部屋に小上がりを設け、11~15階のテラス付きの部屋からはスカイツリービューが望める。
宿泊施設の運営は、インテリックスとの協業案件「モンタン博多」があるベステイト(福岡市博多区、石橋拓馬社長)が担う。石橋社長はインバウンド7割と予測した上で、「2人部屋が接続できるコネクティングルームがある。『コミュニティーマネジャー』というコンシェルジュ的なスタッフを常駐し、同エリアのディープな情報を仕入れて発信や観光のプランニングを担いたい」と説明。宿泊料金は1人4000~8000円を想定し、稼働率は80%以上を目指すとした。
インテリックスの山本社長は「鶯谷は神社仏閣、郷土細工体験、朝市などディープな観光インフラが山ほどある。このホテルでは地域自体を見つめ直し、地域の方と活性化を目指した仕組みづくりを担いたい」と意気込みを語った。なお、同社ではホテル事業について不動産ソリューション分野における重要事業と位置付け、「ホテル市況は、供給過剰となるエリアやホテルタイプが出てくる一方、立地やサービスなど、より差別化できる宿泊施設はインバウンド中心に需要は高いと見る。住宅だけでない時代に合う商品サービスの多様化と、ブランディングの効果も期待する」(同社)としている。























