出張や旅行、身近なところでは散歩などで有名建築物を目にする機会は多いと思います。また、最近では建築家が設計した住宅などの見学会やオープンハウスも盛んに行われています。建築の鑑賞には多くの要素があり、漫然と見ているだけでは得るものは多くありません。せっかく時間を割いて見学するのであれば「効果を最大化」できるよう、鑑賞術を身につけてはいかがでしょうか。
まずは情報蒐集です。旅行や出張の空き時間を利用して建築鑑賞するには、対象物の所在とアクセスが重要です。スマホの代表的なアプリに「建築探訪マップ」(無料)があります。これは、Googleマップ上にピンが立てられており、これをタップすることで設計者や建築物の種類などの一次情報を得ることができます。マップは日々進化しており、登録数も増えています。また、アプリではありませんがブラウザを利用して重伝建(重要伝統的建造物群保存地区)や産業遺構マップをお気に入り登録をしておくのも良い方法です。
遠目・中目・近目を意識 建築物の外観を見るときには遠目・中目・近目を意識して鑑賞するようにします。例えば、草原の丘の上に立つ一本の大きな木を見る場合、遠目で見れば緑の塊です。草や岩とは異なる樹木という記号=シンボル性の認識が得られます。中目では枝や幹の状態が分かり、一種の構造物として認識されるようになります。空間の広がりもこの時点から感じられます。更に近づくと、葉の状態や小枝の状態、枝葉の広がりのディテールやテクスチャーが認識できるようになります。

























