小田急電鉄、新百合ヶ丘を中心に活性化 「文化」「多世代交流」「就業」を支援
住宅新報 2019年12月10日 号 4面
新百合ヶ丘駅は多摩線エリアの中核であるが、南部は40年近く前から開発された住宅地で、高齢化が進む地域でもある。そのため、同社は10月からMaaS(マース、次世代交通システム)アプリの実証実験として、買い物をすると往復分のバス無料電子チケットを発行する。高齢者などに対して、公共交通の利用を促し、外出しやすい環境を整える。
また、18年に同社は三井不動産、新百合丘農住都市開発などと共にエリアマネジメントコンソーシアムを発足。毎月のようにマルシェを開催している。住民自らまちを良くする「文化」が根付いており、これらの取り組みにより、沿線住民へのウェブ調査で「まちが変わってきた」「楽しくなってきた」という感想が挙がっているという。
多摩線栗平駅では、駅前にカフェとワーキングスペース、レンタルオフィス「カフェ&スペース.L.D.K.」を設置。同黒川駅では、シェアオフィスや店舗、カフェ、コワーキングスペースなどの複合施設「ネスティングパーク黒川」を開設。「職住近接で、ライフワークを大事にしながら仕事も充実させたいという方も多く住んでいる」(同社)ため、栗平と黒川で「就業」できる場所を整備した。都心に通う住民も、週に数回はサテライトで勤務するというニーズに応えるものだ。
子育て世帯向けの賃貸住宅「カスタネア栗平」は、駅前の築28年の賃貸マンションを「多世代の共生」をコンセプトにリノベーションした。若い世代はコミュニケーションやシェアすることを求める価値観を持つ。長く居住する高齢者がまちに出ることを支援する一方で、若い世代には価値観にあった居住する場を提供することで、「多世代交流」の機会が生まれる。























