紙上ブログ 不動産屋の独り言 526 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 当社史上最悪の家賃滞納者(2) 「信用せよ」と言われても
住宅新報 2019年11月5日 号 6面
A夫婦の夫は90歳。昔は空手道場を経営していて、自身も有段者。著名な格闘家とも交流がある。背筋も伸びているし、見た目は紳士然としているから、その年齢でも不動産の営業は務まるのだろう。むしろ高額物件を扱うなら若い営業マンより向いているかもしれない。
交渉を熟知
ただ、こちらにとって困るのは、自身が立ち退き交渉を何度も手掛けていて、逆に「どうやったら家賃を支払わずに少しでも長く居座ることができるか」という点を熟知している、ということ。家主さんと相談して、立ち退き裁判を専門とする法律事務所に相談に行き、訴訟準備をしてもらっているが、担当弁護士も「一筋縄ではいきません。専門的なことを熟知しているからこちらも慎重にならざるを得ず、実に厄介ですね」と言うほど。























