地域が変わるインバウンド 交流人口増加がもたらす恩恵 114 アートで地域の訴求力アップ(1) 西荻のアーティスト・イン・レジデンス
住宅新報 2019年10月22日 号 17面

ニューヨークからのパフォーマーが滞在した
世界中からアーティスト
都内杉並区の西荻窪駅と上石神井駅の真ん中あたり、閑静な住宅街の一角に「遊工房(ゆうこうぼう)アートスペース」というアーティスト・イン・レジデンスがある。スタートは89年で、これまで世界中から多くのアーティストを受け入れてきた。創作に集中できるということで、このようなスタイルを好む海外アーティストがいて、短い人で1カ月、長いと6カ月も滞在する。スタッフは、オーナーの村田さん夫妻のほか、美大出身のアート・マネジメントを学んだ日本人の若い女性だ。
ところで、敷地の建物は、村田さん夫妻が暮らす本宅と別棟からなり、その別棟は築70年で、もともとは診療所だった。村田さんの父親が戦後、ここで開業し、結核の療養施設(サナトリウム)も併設していた。診療所としては、70年代後半まで稼働していたが、父親の引退後は、約10年間は、複合施設として活用。奥さんが彫刻家なのでそのアトリエ、近隣の子供たちのための絵画教室、子供図書館など、いろいろと取り組んできた。その中で、アーティスト・イン・レジデンスが自然発生的に始まり、現在につながっている。
























