リバースモーゲージ普及へ ハウスドゥG、東京スター銀と提携で
住宅新報 2019年10月8日 号 6面

小川晋吾氏
――本提携の位置付けは。
17年10月の大阪信用金庫を皮切りに開始した「リバースモーゲージ保証」の第10弾となる。高齢者の老後資金の不安に対し、生活資金として使えるRMの普及は重要と考える。一方、一般消費者の認知度は低い。RMのパイオニアである東京スター銀行の集客力と全国600店舗以上の不動産販売網を持つハウスドゥグループのノウハウを融合することで、消費者への認知拡大と全国普及を図りたい。
――提携の背景について。
金融機関が貸付先を検討する中で、大型連休以降問い合わせが増加している。これまで金融機関では、不動産価格の下落、金利上昇、長命化という不確実性が懸念材料だった。残高と不動産の価値の不均衡であり、顧客に詳細な説明ができるかという不安だ。当社グループでは、リースバックや買い取り、販売活動など、相続人に対して複数の選択肢を提供できる。不動産の処分において中間業者を挟まないので、金融機関に対して透明性を担保し、顧客のコスト負担も抑えられる。
――RM普及のカギは。
重要なのは融資後の顧客対応だ。金融機関が顧客の近況を追うのは難しいが、当社ではハウスリースバックの導入以降、自社で「みまもりDo」サービスを実施。これは定期訪問と毎日の安心コールからなり、顧客との接点づくりで役立つ。これを機にRMの事業提携につながった金融機関もある。普及には一般消費者への啓蒙と、銀行内でRMを知ることができる環境が必要。シニアビジネスの肝は〝アナログかつ入りやすさ、相談しやすさ〟だが、金融機関が当社にRMについて問い合わせしやすい環境を整備していくことも課題だ。
――3カ年計画では、RM保証について22年6月期に年間の新規取組件数を2516件(19年6月期129件)への拡大を掲げている。
提携金融機関を増やし、顧客が相談できる窓口を増やす。更に、金融機関による商品啓蒙に向けた広告宣伝につなげていくことが重要だ。とはいえ、一番大事なことは債務者が亡くなり不動産を処分しようとしたとき、その相続人に選択肢が複数持てるかどうか。相手に選択してもらえばもめ事を減らすことができ、顧客の安心材料につながると考える。保証会社としては、査定の確実性とスピード感の両立を図り、情報管理を徹底する。そして、保証会社としての信用力を担保していくことが重要だ。























