マンション管理応援歌No.203 廣田信子の紙上ブログ 認知症でも役員をやらないと回らない?
住宅新報 2019年8月6日 号 6面

認知症でも、監事なら務まりますよね?と突然質問されて、私の頭は???です。記憶が飛んでしまうことはあっても、まだ頭がしっかりしているときもあるので、監事なら…と。いやいや、監事は、理事会をチェックする重要な役割なので、そういう訳にはいかないですよ…と、正論を言うのは簡単ですが、役員の確保が難しい事情があるのです。住戸を賃貸にする人が多くて、新たな若い区分所有者が入居してこないのです。
住んでいる区分所有者はみんな高齢で、病気などで役員を離脱する人が続き、残った4人で何とか役員を回していたけど、そのうちの一人に、認知症の症状が出ているのです。でも、その人が役員にならないと回らないのです。理事長、副理事長、会計担当は無理だけど、監事なら、年に一回監査をして、報告書に印を押すだけだから…と。
人生100年時代、生ある限り、区分所有者としての義務があるマンションは大変です。認知症の人を見守るどころか、認知症の人にも役員をやってもらわなくちゃならないというのです。そこまで高齢化、賃貸化が進んでいるなら、一刻も早く、外部区分所有者にも役員をやってもらうか、専門家に役員を依頼する方策を取らなければなりません。この運営体制、どんなに頑張っても5年は持たないでしょう。でも、そのための合意形成すら危うい状況なのです。






















