明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第293回 暮らしに根付くベランダ 有用性と魅力の向上を
住宅新報 2019年7月23日 号 4面
【学生の目】
風土や暮らしの文化が違えば、その場所で普通のことに疑問を抱くことがある。大学のゼミで集合住宅を検討した際、中国からの留学生に、中国にはベランダはないが日本ではなぜ造るのかと聞かれた。集合住宅ではベランダを避難経路に使うこともあると考え、災害が多い日本ではベランダから避難できる利点があると答えると、とても驚いていた。
日常生活でも洗濯物を干す、室外機、プランター、テーブルや椅子を置くなど、いろいろに使う(冨山大貴「不動産の不思議第15号」14年1月17日号)。多様な使い方はベランダの半屋外、半屋内の特徴を生かしたもので、あって当然と思っていた。中国では部屋の窓際をサンルームのようにして、物干しや物置などに使うという。ベランダの役割を屋内のサンルームが担っている。こう考えると、半屋外のベランダが屋内のように利用できる背景に、温暖な気候や奇麗な空気があると気付く。






















