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スタンダード会員限定マンション管理応援歌No.200 廣田信子の紙上ブログ 団地が元気なうちに明るく話題に

住宅新報 2019年7月16日 号 6面

連載: 廣田信子の紙上ブログ マンション管理応援歌

管理(賃貸・分譲)
マンション管理応援歌No.200 廣田信子の紙上ブログ 団地が元気なうちに明るく話題に

 マンションの終わりを考えるきっかけは、ある理事さんとの会話です。その理事さんの住まいは、築50年の郊外型団地。頑張って長寿命化を目指しています。一住民としての本音の話になり…。

 高齢一人暮らしが増え、施設に入居して、空室になっている住戸もあるが、正確には把握できない。施設で亡くなっても、管理組合に連絡がない。2年間、亡くなったと知らず、いきなり不動産業者が届け出をしてきたことも。団地の部屋を買って、賃貸物件にしている業者だ。

 相続放棄が年1~2件ぐらい出るようになって管理組合が清算手続きをしなければならない。競売で、まだ買う業者がいるから、管理組合は費用を回収できたが、競売価格は通常の価格の半分以下。この競落価格が、マンションの市場価格を引き下げてしまう。

 これ以上、市場価格が下がると、放置や相続放棄が増え、また価格が下がり、不動産業者が所有する住戸が増える。不動産業者は、見栄えは気にするが、見えないところの修繕や修繕積立金の値上げには反対する。

 更に安く買った住戸を中国人に投資物件として売る不動産会社にも目をつけられて、中国人の組合員も増えている。

 正直、自分も長くてあと20年。子供たちは、ここに住むことはないだろう。しかし、20年後、うまく売却ができるかどうか。30年後、40年後はもう想像できない。不動産業者や外国人が所有する住戸が増え、最後をきちんと締めくくってもらえるのか…。将来、住む人がいなくなって、放置された建物は朽ち、敷地内は荒れ放題…なんてことになってほしくない。団地の最後を看取る覚悟は、誰が、いつから持てばいいのだろうか…と。

堂々巡りに

 その話、団地の中でしたことがありますか?と私が聞くと、長寿命化で頑張っているのにそんな話できない。「建替え」だってアレルギーがあるのに、「最後」なんて話をできる訳ない…と。考えにくいし、考えたくない…でも気になる…でも話題にできない…堂々巡りのこの問題、まだ、団地が元気なうちに、団地の仲間や家族と話してみませんか。

 この紙上ブログも、200回という記念回を迎えました。このテーマを、人の終活のように、腹をくくって明るく話せる日が来ますように…。

(マンション総合コンサルティング代表取締役)

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