エリマネ担当責任者に聞く 天王洲エリア にぎわい創出 企業や周辺住民と一般社団設立 倉庫をイベントスペースに、床単価もアップ
住宅新報 2019年7月16日 号 5面

田嶋 拓也 寺田倉庫執行役員
――天王洲でのエリアマネジメントの現状について。
14年に弊社に事務局を置いて、天王洲運河両岸の企業や周辺住民が参加する一般社団法人天王洲・キャナルサイド活性化協会を設立。16年くらいから具体的な活動に入った。一般社団法人では、年4回、「天王洲キャナルフェス」というにぎわい創出を目指したイベントを開催している。音楽ライブや屋台、映画上映、子供向けのワークショップなどを行っており、金曜日から日曜日までの3日間で平均1万人の集客がある。
オフィス街のイメージが強いエリアだったが、周辺にマンションが建ち並び、新たな住民が流入して周辺環境が変化した。水辺の活用でエリアの付加価値が付くと考えた。常に新しいエッセンス、例えば、壁面の巨大アートなど前例がないことをやるために行政と相談するなど、新たなチャレンジをしてきた。そのほか、マルシェや運河のライトアップ、台船の上での水上テラスなどを行っている。
――エリアマネジメントの取り組みで事業に効果があったか。
屋外のイベントは雨天対応や近隣への騒音などを考えると、ひんぱんに実施するのは難しい。そこで、弊社の倉庫不動産をイベントスペースとして貸し出す事業を始めた。倉庫として貸し出すよりも床単価は上がる。約10カ所ある貸しスペースで、弊社主催イベントや外部イベントの招致も行っている。
――エリアマネジメントの課題は何か。
集客のPRが課題だ。SNSなどを通じた地道な活動が主体なのが現状だ。ただ、あまり多くの人が来ても対応が難しい。エリアブランディングの観点から、ファンが付いているような人のイベントなど、感度の高い人へ訴求するものを継続的に開催していく。
もう一つは、エリアマネジメントの活動資金をどう捻出していくかが課題だ。キャナルフェスの価値を高め、将来的にスポンサーを活動資金の源泉にできるとよいと考えている。新たな取り組みとして、映画上映で広告を流し、活動資金に充てることが、東京都の実証実験に認められた。これが活動資金を得るモデルになればと思っている。
――今後の方向性は。
まずは、天王洲エリアでのにぎわいの創出をしっかりと確立することだと考えている。ここでのノウハウを外部へ水平展開するということは、エリアによって状況も違うので考えていない。





















