建設コンサルタントが語る 不動産業の中期展望(中) 不動産総合戦略協会客員研究員 水谷敏也 人口減少社会の処方箋 日本も移民政策に向き合うとき
住宅新報 2019年6月11日 号 5面
我が国にとっての最大のテーマが、人口減少の進行であることはいうまでもない。この点に関しては、ほとんどの有識者が悲観的に捉えていて、マイナス影響を列挙しているのが現状であろう。すなわち、人口減少によって経済力が低下し、個人消費は落ち込み、オフィスも住宅も空室が埋められない状況になる、というものである。こうした悲観論は受け入れられやすいものである。悲観論は現実的、楽観論は夢物語というのは普遍的な見方だからである。
世界の趨勢は
下表は世界の人口動態を見たものである。確かに日本は人口減少が進んでいるが、実はヨーロッパや中国も出生率低下によって人口減少社会に入りつつあるのだ。人口が減少していないのは、開発途上国または米国のように移民を受け入れてきた国である。つまり、人口減少に歯止めをかけるためには、子育てをし易い仕組みを導入して出生率を引き上げると同時に、一定の外国人定住者を受け入れることが必要不可欠な政策であるといえよう。






















