明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第287回 親しまれる不動産 公衆トイレの負のイメージ払拭
住宅新報 2019年6月11日 号 4面
【学生の目】
栃木県宇都宮市は餃子で有名だが、過去には「住みよさ度」や「民力度」が全国1位の座を獲得するなど、良好な居住や経済活動の環境が形成されている街だ(東洋経済別冊「都市データパック2013年版」より)。餃子めぐりのために訪れた宇都宮の駅から少し歩いたところに面白い建築物を見つけた(写真)。
一見するだけでは、なんの変哲もない西洋風の建築物に見える。しかし、前を通り過ぎようとした瞬間、実態を理解した。なんと、この建築物は公衆トイレだった。一般に、公衆トイレの必要性は認識しつつ、古くて汚いという負のイメージが思い浮かぶことより、身近な場所での建設は敬遠されがちだ。確かに、この建築物は古い。しかし、付近を通行しなければ公衆トイレと認識できないほど風景になじんでおり、気品のある清潔感によって負のイメージを完璧に払拭している。






















