ドローン(Drone)という言葉は、もともとオスのハチを意味する英語ですが、転じて飛翔するときの「ブーン」という音が、ハチが飛ぶ音に似ていることからドローンの前身であるマルチコプターの総称に使われました。14年に米国アマゾン社が次世代型配達用機器として、ドローンという言葉を用いたことから一般化し、日本では15年4月、首相官邸の屋上にDJI社のPhantomが墜落したことから、よく知られるようになりました。
現在見るような概念のドローンの発明者(開発者)は軍事機密とされ、不明です。というのも、ミサイルやロケットと同様に兵器としての開発が先行したからです。概念自体は70年ほど前に確立しましたが、制御技術や搭載エンジン、バッテリー、カメラなどの進化が今日のドローンを生み出しました。ISISへの攻撃に利用されたドローンは、ヘリコプター型ではなく固定翼型ですが、完璧な遠隔操作が行えることからこれもドローンと呼ばれています。
現代ドローンは、最初にフランスのParrot社が先行しました。同社は94年に設立され、当初は音声入力による自動運転技術を得意にしていましたが、08年にBluetoothやWi-Fi、音声制御などの技術を応用して制御する、最初のドローン「ARドローン」を発売しました。ARドローンはスマホやタブレットからのWi-Fiによって安定したコントロールが可能であり、搭載した小型カメラで撮影した映像のストリーミングも可能でした。またSDK(開発キット)の提供によってコントロールプログラムの開発も容易になり、市場が拡大しました。しかし、後発のDJI社の追い上げを受けて、一時人気は低迷しましたが、最近は空撮に特化した新機種を発売し、回復を目指しています。

























