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プレミアム会員限定三菱地所・竹中工務店 CLT床の高層賃貸竣工 日本初、事業化へ一歩

住宅新報 2019年3月19日 号 4面

マンション・開発・経営
  • 木質化したプレミアム住戸のリビング。CLTは耐火被覆で見えない

    1 / 2木質化したプレミアム住戸のリビング。CLTは耐火被覆で見えない

  • 竹中工務店が建設している法人向け賃貸住宅「フラッツウッズ木場」。CLTも利用するなど木質化が特徴

    2 / 2竹中工務店が建設している法人向け賃貸住宅「フラッツウッズ木場」。CLTも利用するなど木質化が特徴

 「PARK WOOD 高森」は、床と壁に約220m3のCLTを使用した木造と鉄骨造の混構造10階建て、総戸数39戸の賃貸マンション。国土交通省・林野庁の補助事業にも採択された。間取りは2LDK~3LDK(専有面積51.74~89.46平方メートル)で、賃料は9万3000~14万1000円。入居開始は3月23日を予定する。

 39戸のうち7戸は、木造柱のほかリビングの天井や壁など内装を木質化したプレミアム住戸。プレミアム住戸は、住戸ごとに木質化する部分を変更し、家賃への影響など木質化による経済的効果を検証する。

 1~5階の一部にCLT耐震壁を、4~10階に2時間耐火の国土交通大臣認定を取得したCLT耐火床システムを採用。また、2~10階には竹中工務店が開発した「燃エンウッド」を使い、現(あらわ)しの柱とした。施工後は、木材の乾燥収縮の測定や埋め込みセンサーによる変形量モニタリングを1、2年程度実施する。

 CLTはRCと比べ遮音性は劣る。しかし、3月13日の内覧会で行った、成人男性の歩き、小走り、飛び跳ね、大声出しによる下層階住戸へ伝わる音の比較では、CLT床もRC床も大きな差を体感できないレベルだった。

 三菱地所は、このほかにも沖縄県・下地島空港の旅客ターミナル施設の屋根構造材でCLTを使用。更に、隈研吾建築設計事務所がデザイン監修し、岡山県真庭市産CLTを使った施設を東京都中央区晴海に建築する計画だ。今後、都内のオフィスや賃貸住宅でCLTの使用を検討している。

竹中工、東京・木場で木質高層賃貸住宅

 竹中工務店は、木造・木質化技術を高層ビルの内外装に採用した12階建てサービス付き賃貸住宅「フラッツウッズ木場」(東京都江東区東陽3丁目)を着工し、20年3月の開業を予定している。この賃貸住宅には、燃エンウッドに加え、LVL(単板積層材)や集成材などを活用した独自の耐震補強技術「T―FoRest」を採用。CLTは屋根部分で使用する計画だ。

 三菱地所が竹中工務店に設計・施工を依頼したのは、木造全般に対する知見と実証・検証を含めた技術面での協力体制があったためと言う。

 CLTは中大規模建築物での使用が期待されている。一方、国内ではCLTの生産拠点が限られ、法令上耐火被覆が必要などコストがかかり、施工方法も未確立という課題がある。三菱地所は、17年度から住宅業務企画部内に専門部署を発足。コスト削減などの課題を検証しながら、事業化に取り組む。

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