住宅が資産になる日 不動産総合戦略協会理事長 村林 正次 ▶上 なぜ〝資産〟にならなかったか 大量供給からの政策転換がなかった
住宅新報 2019年2月5日 号 5面
住宅は資産なのか
残念ながら、住宅は資産ではない。資産であるということは適切な管理をしていればいつでも売却や賃貸可能なことを意味するので、現状では購入時が最高価格であり、経年減価し、30年以上の住宅はほとんど値が付かない。相続してもお荷物になり、負の財産といわれる始末である。高度成長時代、バブル崩壊などを経て、ようやく住宅が資産ではないことが認識された。このことが、日本人が豊かさを実感しない大きな要因となっている。
住宅が資産でないことに改めて気が付いたきっかけの一つは空き家問題である。13年住宅・土地統計調査での空き家数820万戸のインパクトが大きく、一般の関心を呼んだ。健全な住宅マーケットであれば数%の空き家は当然だが、問題は空き家率が13.5%であること以上に、現在居住している大半の住宅が空き家予備軍であることであろう。






















