紙上ブログ 不動産屋の独り言 476 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 家主の心変わりにショック 「店を開きたい」、だが実は…
住宅新報 2018年11月6日 号 7面
何度か当社を訪れているお客さんから「インドカレーの店を開きたいので、店舗を紹介してほしい」との依頼を受けている。「この辺りはインドカレーの店が何店舗かあるので競争は厳しいですよ」と言ったのだが、「既に6店舗持っていて、繁盛しているので、競争相手があっても大丈夫ですよ」とのこと。人柄もよいので「何とか力になりたい」と思っていた。1カ月ほど顔を見せなかったが、ひょっこりやってきて「おたくの先のT字路の信号機の突き当たりにシャッターが下りたままになっている店舗がありますが、大家さんは貸すのでしょうか」と聞く。どこで管理しているのか不明だったので、「では一緒に行ってみましょう」と言ってすぐに見に行った。
前向きな反応
幸い、店舗の2階に家主が住んでいて、お願いすると快く中を見せてくれた。条件等の提示はなかったが、お客さんも気に入ってくれて、「条件が合えばぜひ借りたい」とのこと。家主さんの人柄も問題なさそうで、交渉事が入ったとしても、落としどころが探れそうで、お客さんも私も安堵していた。翌日もお客さんが店に寄って、「家賃はどれくらいになりそうですか。礼金・敷金でなく保証金になるのでしょうか。奥に二間の住居も付いているのがうれしいですね。シャッターや壁などの壊れているところはこちらで直しますし、出る時はエアコンなんかも置いていきます」と話していた。そういう話を家主にうまく伝えて、少しでもよい条件を引き出してあげようと思っていたのだが、とんでもない展開になった。























