大京穴吹不ほか 都心プレミアム向け、リノベーションサロン開設 仲介とワンストップで提供 第1号は原宿に、非日常空間を演出
住宅新報 2018年10月9日 号 7面
大京グループで不動産流通事業を手掛ける大京穴吹不動産(小走和明社長)とリフォーム事業を手掛ける大京リフォーム・デザイン(宮川公之介社長)はこのほど、リノベーション常設ショールーム「リノエージェントサロン」を立ち上げ、第1号の原宿サロン(東京・渋谷区)を開設した。全国の約3割を占める東京都内の分譲マンション(約181万戸)の半数は築20年以上を迎えている。同グループでは今後の流通活性化のためリノベーションが不可欠と判断し、仲介と一体となったサービス提供で多様化する顧客ニーズに柔軟に対応していく考えだ。
大京穴吹不動産ではこれまでも、仲介事業の強化にあたり店舗の拡充とリフォーム・リノベーションの対応を強化。リノベーション住宅販売事業では、12年7月に安心安全の「Reno α(リノアルファ)」シリーズを発表。現在、年間約1500戸ペースで販売し、累計7000戸を突破した。そのほか、シングル・DINKS向けのコンパクトリノベーションマンションシリーズや一棟トータルリノベーションマンションブランド「グランディーノ」、戸建て住宅リノベーション「リノテラス」などを展開。また、キッチン・水回りのリフォームショールームを併設した営業店舗「リノサロン」は大島店、三河安城店、田町店の3店舗に拡大し、新たな仲介店舗を目指している。
今回、実際のマンション1室を都心のハイクラス向けの常設ショールームとし、顧客のニーズ・ウオンツを満たすリノベーション提案と仲介サービスをワンストップで行う。「原宿サロン」が入るビンテージマンション「ビラ・ビアンカ」は、東京五輪が開催された64年竣工の地上8階地下2階建て(総戸数45戸)で斬新な外観デザインが特徴。同サロンの専有面積は65m2で間取りは1LDK。約1800万円かけて非日常空間を楽しむ個性派に向けたラグジュアリーで高級感あふれるリノベーションを施した。
住居目線を保ちつつ、住居では隠す天井やはりを大胆に露出することで斬新さを演出。落ち着きのある空間に最新のトレンド色を配した小物などでホームステージングも施した。テレビはフラットなガラス壁面から必要なときに浮かび上がる仕様とし、生活感を軽減。柔らかさと適度な弾力性を持たせたバスタブや2種類の照明を用いて空間の変化を演出。キッチン扉面材には天然石をシート状に加工して合わせるなど、重厚で高級感のあるデザインに仕上げた。
年間30件の取引目指す
同サロンは販売対象とせず、リノベーションの魅力と可能性を体験できる商談の場として運用していく。接客は大京穴吹不動産で都心プレミアムマンションを専門に扱うウェルスマネジメント部(18年4月誕生)が対応。大京リフォーム・デザインは、リフォーム受注のショールームとしても活用する。
既にリフォーム・仲介をセットに展開中の「リノサロン」3店舗に対し、独自性の強い提案内容で差別化を図っていくという。大京穴吹不動産の大津隆紀取締役は「原宿サロンは、新築や既成のリノベマンションでは得られない、オンリーワンの都心中古マンションを提供していく場だ。渋谷、港、中央など都心6区がターゲット。対象物件は8000万円以上のマンションで、リフォーム代は1500万~2000万円を見込む」とした上で、「月間20人程度を送客し、年間30件の取引を目指す」と述べた。なお、都内近辺で同様のサロンを2、3店舗出店していく構想も明かした。
大京リフォーム・デザインの宮澤理樹取締役は「仲介とリフォームをワンストップで行うサービスをより円滑に進めるため、大京穴吹不動産の店舗やリノアルファの実例を見てもらいながら、顧客の多様なニーズに応えていきたい」と抱負を述べた。


























