マン活に励む管理組合 ~良好なコミュニティの秘訣~ アトラス調布(2) 東京都調布市 団地の建て替え 委員会を組織
住宅新報 2018年9月25日 号 6面
連載: マン活に励む管理組合
駅前の再開発によってますます賑わう京王線「調布」駅から、平たんな道を歩いて約15分。大きなサルスベリの木をシンボルツリーとする、雁行型(がんこうかた)の美しいマンションが目に入ってきます。総戸数331戸の「アトラス調布」。2年前に竣工したばかりの新しいマンションです。
このマンションが建つ敷地には、以前「調布富士見町住宅(総戸数176戸)」という団地がありました。アトラス調布はその団地を建て替えたもので、老朽化などに伴う様々な問題が生じ、紆余曲折を経て、新しく生まれ変わったのです。では、調布富士見町住宅はなぜ建て替えを決意することになったのでしょうか。「それには4つの課題があった」と当時の管理組合副理事長の多田さんはいいます。
「1つ目は老朽化です。団地は71年竣工だったため、漏水事故が頻発していました。2つ目は耐震強度不足。旧耐震基準で建てられた建物なので、現在の基準を満たしていないのです。3つ目はバリアフリーの問題。5階建てなのにエレベーターがありません。専有部分にも至るところに段差があって、ある高齢の方は段差をまたげずにお手洗いが間に合わなかった、といった話も聞きました。4つ目の問題は、主に高齢化による管理組合役員のなり手不足です」。
これら4つの課題を一気に解決できるのは、「建物を新しくし、住戸を増やして若い世代の入居者を増やせる建て替えしかない」と、多田さんは考えたのです。
とはいえ、初めから「建て替えありき」で話を進めたわけではありません。まずは、団地の持つ課題を明確にするため「住宅を考える会」を立ち上げました。 住民全員に対して行ったアンケートでは、建て替えがいいか大規模修繕にすべきかなどの質問だけでなく、団地のいいところや不満なども自由に書いてもらい、結果「建て替えをした方がいい」と考えている人が約7割に及ぶことがはっきりしました。
多田さんはそれを受けて、「建替え検討委員会」を組織。建て替えを前提に更に詳しい住民へのアンケートと、具体的な事業協力者の検討にも入りました。そして、事業協力者を1社に絞って総会に諮り、承認を得たのです。
実は、建て替えの機運が高まったのには、もう一つの要因がありました。同じ市内にある国領団地が建て替えを成功させていたのです。自分たちの団地より少し築年が古く、同規模の団地が建て替え――その事実が大きく背中を押したのだそうです。そして、この建て替えを請け負ったのが、今回の建て替えの事業協力者に選ばれた旭化成不動産レジデンス(株)でした。
(取材年月:17年09月)
【マンション概要】
建物名/アトラス調布▽所在地/東京都調布市▽階数/8階建て・6階建て▽総戸数/331戸(うち従来からの住替え住戸105戸)▽竣工年:15年(平成27)▽管理形態/全部委託▽管理会社/旭化成不動産コミュニティ(株)▽総会開催/毎年8月末▽役員数/16人▽役員任期/2年(半数改選)
























